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Author:cizm(シズム)
紛れも無く趣味は読書なんだけど、そう云うと「えーどんな本読むの?」と聞かれるのが鬱陶しいので云いたくないけど他にコレといって趣味が無いのが目下の悩み。
基本的に、道楽者です。


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 Q.E.D河童伝説(高田崇史)

QED  河童伝説 QED 河童伝説
高田 崇史 (2007/02/07)
講談社

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先日来私を苦しめていた”とある試験”の結果ですが…おかげさまで”合格”いたしました。
まあ、とりあえずホッとしました。

ホッとしましたが、相変わらず英語の勉強は続けているこの勤勉さ(自分で云うな)。
すっかりハマってしまったのです。…英語に、なわけじゃなくて”勉強することに”なところが我ながらちょっとズレてるよなーと思うんですけど。
右脳人間/左脳人間とよく云いますが、右右脳/右左脳/左左脳/左右脳という話があるのをご存知でしょうか?
これは以前某TV番組でやっていたのですが(あ●あ●ではないですよ)、人間には、情報を取り入れる時に使う脳と、情報を引き出す時に使う脳とがあるそうなんです。
判断方法は、まず腕を組んでみて、左右どちらの腕が前(上)になっているか、その側が『取り入れる時に使う脳』で、次に指を組んでみて(お祈りする時みたいに指を組む)左右どちらの親指が上になっているか、その側が『引きだす時に使う脳』なんだそうな。

真偽の程はわかりませんが、私は個人的に合っていると思います。
というのも、私は情報を取り入れる脳→左/引き出す脳→右なのですが、私の勉強法はまさしく、数冊の本を同時に読んでとにかく情報を取り入れるだけ取り入れて、それらの中からキーワードだけを抜き出して、ノートにまとめる時は絵にしてまとめる…という方法なんですね。
自分なりに納得出来ないと、理解が出来ない…という事は以前も書きましたが、理解が出来ないということはノートにまとめる事も出来ないんですね。
だから、最初からキーワードをまとめてあるテキストは私には向かない事が判明。そのキーワードが納得出来なかったりするのです。
これはね、凄く損だと思うんですよ。
だって、とにかく情報を取り入れなきゃいけないから、人より時間が掛かるのです。
右脳で理解出来る人が本当に羨ましい。
でも、アウトプットは右脳なので、他の人には私は右脳人間だと思われるらしい。
努力しなくても出来る人、みたいな。
そうなりたいよ、本当に。
これで結構努力の人なんですけどねえ。

まあそんな事はさておき(の割に随分長かったけど)。
Q.E.Dシリーズの最新刊が発売になりました。
私はこのシリーズが大好きで、でも基本的に年1回この時期(夏に中編が出るけど本編はこの時期だけ)が愉しみなのです。
毎回、とある事件と歴史の解釈を絶妙に絡ませて、最後にはその事件の本質を見抜く、というものなのですけど、この歴史の解釈が面白いというかまさに目からウロコというか…
勿論、歴史の解釈というのは色々あって、人によって主張する事が違うし、誰の意見が真実かなんて私には分からないですが、単純にこういう見方もあるのか、と感心してしまうのです。

今回のテーマは河童。
河童にまつわる逸話は全国各地にありますが、有名なのはやはり遠野の『河童淵』じゃないでしょうか。この本にも出てきます。
私の母の実家が岩手でして、私もこの河童淵には行った事があります。
ホップ畑の奥にあるお寺の、裏に流れている綺麗な小川です。
こりゃあ河童もいるだろうさ、というような景色です。
河童淵も綺麗で印象的でしたが、私にとっては此処の近くの観光施設(この地方独特の古い民家が移築されている一角)に展示されていた『オシラサマ』が妙に恐ろしくて印象に残っています…
だって、娘が馬と恋仲になるんですよ?そりゃあお父さんだって反対するだろうさ。
でも、このオシラサマは家の守り神として、この土地の方々が大切に奉られているものなんですね。
だから怖いなんて云ってはいけないんでしょうが…私はそもそも人形の類いが怖くて仕方が無いのです。
あと、無造作に軒先に立てかけてあった『虫追い』用の藁人形が怖かった。
昔からの風習ってのは、原始的な分結構怖いものがあったりします。

そんな、地方に残っている独特の風習は勿論、私たちが普通に今でも行っている風習や行事には、実はこんな意味が隠されていたんだ…というのが、このQ.E.Dのテーマでもあります。
平安時代、人と呼ばれるのは一部の上流貴族だけだった、とか、朝廷にたてつく人々の事を”鬼”と称したとか、神社で奉られている神々は皆不遇な運命を辿っていて、その祟りを恐れるあまり神社で手厚く奉られているんだとか…
普通に生きていく上ではあんまり必要としない知識ばかりが増えて困るんですけどね(笑)
「祟る神を奉る神社は、参道がまっすぐじゃなくて曲がっている(これは怨霊はまっすぐにしか進めないと云われているから。だから、辻とか角の家とかは家相学的にもよろしくないと云われています)」という話を知ってから、毎年初詣に行く神社の参道はまっすぐなのに安心したり。
でも此処って、参道はまっすぐなんだけど、参道の真上、参道をあたかも遮るかのように能楽堂が建っているんだよなあ…
しかも、本殿の真ん前に。
これって何か理由があるんだろうか…といらぬ事まで考えるようになってしまう、恐ろしいシリーズです(笑)
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 英文法のトリセツ

英文法のトリセツ?英語負け組を救う丁寧な取扱説明書 じっくり基礎編 英文法のトリセツ?英語負け組を救う丁寧な取扱説明書 じっくり基礎編
阿川 イチロヲ (2005/02)
アルク

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しばらくの間、とある試験のための勉強に追われていて…という話を度々してきました、というか、そのせいで今までのように(趣味の)本が読めなくて、という言い訳をしてきたのですが、その日々も先日やっと終わりました。
終わったはずなのに、なかなか更新出来ないのは何故か…というと、それは単に私が不精をしていたせいなのですがねえ。

その、とある試験というものの1つに、TOEICの試験がありました。
TOEICって何かというと…英語の試験です。英検なんかは学生時代に受ける機会がある人も多いかもしれませんが、社会人になると、英検よりもTOEICの方がメジャーなんじゃないでしょうか。
とはいえ、今まで私は英語が必要な仕事に就いた事はありませんでしたし、正直云って英語の必要性を感じてこなかったんですね。英語に興味が無かったし、ハッキリ云ってしまえば英語は嫌いだったのです。
学生時代から英語って嫌いだったしな…
なのに、いきなりTOEICを受けろといわれて、慌てて勉強をしたわけなんですよ。

結果?結果は…まだ出ていないんですが、でも英語の必要性を全く感じなかった人間が、一朝一夕で出来るものではないです。TOEICは。
ちなみにTOEICというテストは、ヒアリングとリーディングの2部構成で、テストの最中に日本語は一切出てきません。
質問文も英語ならば、テスト内容の説明も英語。読み上げる番号も英語。
辛いテストでした…
辛さのあまり、どうやら私のなけなしの闘争本能というか、なけなしの向上心にすっかり火をつけてしまったようなのですね。
元々私は、あんまり競争心とか闘争本能とかはないんです。
もうちょっとガツガツしたら?と人に云われるくらい、危機感が無い人なんですね。
私の基本理念は「人は人、自分は自分」なので、人と自分を比べる事をしたくないのです。ある意味これは”逃げ”で、実は人に負けている事を認めたくないからなのかもしれませんが…
だけど、向上心はそれなりにあるんですよね。
何故かというと、”出来ない自分は許せない”わけです。
プライドは高いんだろうなあ。何かに劣っている自分は許せないんですね。
じゃあどうすればいいかといえば、それは努力するしかないわけなんです。
水面を優雅に泳ぐ白鳥のように、涼しげな顔で泳いでいるように見えても、水面下では必死に足をバタバタさせているわけなんですよ。

で、何を云いたいかといいますとですね…
試験が終わった今でも、どういうわけか英語の勉強を続けていたりします。

それほど英語が分からなかった自分が許せなかったわけなのです。

勉強の仕方って人それぞれだと思うんですけど、私は自分の中で納得する答えが見つからなければ、理解が出来ないタイプです。
人に色々説明してもらっても、これが王道だと云われても、自分が納得出来なければ身につかないんですよ。
そんな、私と同じような不器用さんが英語に悩んだ時には是非お勧めしたいのが、この『英文法のトリセツ』シリーズです。
これは、「じっくり基礎編(中学1年レベル)」「とことん攻略編(中学2年レベル)」「中学生レベル完結編」とシリーズで出ていまして、私は「じっくり基礎編」から勉強しなおしています。
…やー、自分でも情けないと思うけど、この努力はきっといつか実を結ぶんじゃないかと思っています。
ちゃんと、理解出来そうな気がする。

この本は、もしかしたら今リアルタイムで英語を勉強している学生さんには向かないかもしれません。多分、頭がまだ柔らかい人達には、もっと別の考え方がああると思う。
でも、長い間英語から離れていて、英語に全く興味がなかった人が、長期的に英語を学び直そうと思った時にはいいんじゃないかと思います。
そのくらい、もうまどろっこしいくらい、分かりやすく書かれています。
どれだけ自分がテキトーに考えていたかがよく分かる、
とってもわかりやすくていい本なんだけど、なんというかー…文章がバカっぽいんですよねえ。
英語のテキストというよりも、読み物みたい。
文章は、話言葉で終始しています。まあ良く云えば語りかけてるみたいな。
くだらない冗談とかありますしねえ。これがちょっと鬱陶しいんですが、まあそこは読み飛ばしてしまえば良いので。
そんなところを読み飛ばしてしまっても、やっぱりまどろっこしい点は否めないので、これはやっぱり長期戦を覚悟して、しっかり勉強しようと思っている人向けですね。

私ものんびりじっくり勉強していこうと思っています。

ついでにもう一つ。
これも分かりやすくてオススメです。

マーク・ピーターセンの図解!英文法入門 マーク・ピーターセンの図解!英文法入門
マーク・ピーターセン (2006/12/14)
アスコム

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図解というだけあって、要点をイラストにまとめてあるので、感覚的に分かるようになっています。
例えば同じ未来形でも”will"と”be going to"の使い方の違いとか、現在形と現在進行形の使い方の違いとか、日本語で訳すとどうしても同じになってしまうものを、ネイティブの感覚で違いを教えてくれます。しかもイラストで。
理屈っぽい私にはとても分かりやすかったですよ。
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 蓬莱(今野敏)

蓬莱 蓬莱
今野 敏 (1997/07)
講談社
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実は最近、この『今野敏』の刑事モノにハマっていて、他にも色々と読んでいるのですが、とりあえずは昨日読んだばかりの『蓬莱』から。

私は随分昔から…多分中学生の頃にはすでに、この”蓬莱”という言葉に憧れを抱いていたように思います。
”蓬莱”。知っている人は知っているでしょうが、恐らくは一般の人にはあまり馴染みのない言葉だと思います。
蓬莱(正しくは蓬莱山、かな)というのは、古代中国で「東の海上にある、仙人が住むと信じられていた伝説の山」の事です。竹取物語で、かぐや姫が求婚者に「蓬莱の玉の枝を贈り物にちょうだい」というくだりがありますが、つまりは伝説の山に生えているモノをとってこい、と無理難題を吹っかけたって話なんですね。
有名なところでは、秦の始皇帝が徐福という方士に不老長寿の薬を持ってこいと命じ、蓬莱に向けて船出した…という話は多分世界史の教科書にも触りくらいは書いてあるんじゃないかと思います。
ちなみに、この蓬莱。一説によると日本の事を指しているのだと云われていまして、実際に徐福は日本に流れ着いたんじゃないかという『徐福伝説』が、日本各地に残っているんですよ。

という事で、ちょっと知っている人間ならば『蓬莱』と聞けばすぐに『徐福』を思い浮かべるものなのです。

そしてこの、今野敏著の『蓬莱』はというと…
ゲームソフトの名前なのですね。かなり昔に書かれた小説なので、DSとかPS3とかじゃなくてスーパーファミコン用のソフトなのですが、このソフトの作成者が発売直前に電車のホームからの転落によって死亡してしまいます。
同時に、ソフト制作会社にはこのソフトの販売を中止するよう、様々な圧力が掛かるようになる。果たしてこの2つの出来事は関連があるのか?作成者の死は自殺なのか他殺なのか?そして何故、このソフトの販売を中止させようとするのか…
というストーリーなのです。

私はゲームの類いを全くしないのですが、このゲームなら是非やってみたい!
この『蓬莱』というゲームがどんなゲームなのかというと、ロールプレイングというよりもショミレーションゲームですね。
プレイヤーである主人公は、とある外国から海を渡ってある島に辿り着き、そこで国を造っていくというゲームです。
昔、太古の時代から地球を造っていく「シム・アース」とか、市長になって市を繁栄させていく「シム・シティ」とか…名前は忘れましたがビルディングのオーナーになってビルを経営していくゲームがありましたが、そういった類いのゲームのようです。

海を渡ってある島に辿りつくという設定は、そのまま徐福を連想させます。
そして古事記や日本書紀に書かれている「神武天皇」は、実は「徐福」の事なのではないか、という説があるのです。
神武天皇は、大和王朝の建国者で第一代目の天皇と伝えられている、日本国の創始者とされる人物(神?)です。ちなみに2月11日の建国記念日は、この神武天皇が即位し日本国を建国した日だからだとされているんですよ。
つまり、この『蓬莱』というゲームは、徐福が中国大陸から小さな島国に辿りつき、そこにいる先住民族と戦争したり和合したりしながら『日本国』を作りあげていった説に基づいているようなのです。

非常に興味があります。
是非、やってみたい。

ところで、国を繁栄させるにはどうしたらいいのでしょう。
一般的に人口が増えればイコール繁栄している事になるんでしょうが、人口が増えたら増えたで争いごとも増えるわけですね。気性の荒い民族がいれば、内紛が起こるかもしれない。
最初に何処に辿り着くかも重要でしょう。このゲームの中の『島国』には、実際の日本と同様に四季があります。実際の日本を想定しているのなら、当然沖縄のように亜熱帯の地もあれば、北海道のように厳寒の地もあります。
厳寒の地に辿り着き稲作を始めようとしても、稲は育たないので国は滅んでしまいます。気性の荒い先住民族が居る地に辿りつきでもしたら、即刻戦争ですしね。戦に負ければやはり建国は出来ないわけです。
では、どういう設定にすれば一番国が繁栄するのか?
そこで、この小説の主人公達は「もしもこれが『徐福』を題材にして作られているのであれば、彼の辿った道のりをこのゲーム上で再現していけばいいのではないか?」と考えるのですね。
しかし、単にこのゲームが「徐福伝説をモチーフに国造りをする」ゲームならば、別に圧力がかかる必要もないわけなのです。
そこには他の思惑も隠されていて…

…という話です。
正直云って、延々と徐福にまつわる話(というか『蓬莱』というゲームについての話)が書かれているわりに、話の真相との絡みが弱い気はします。
この真相のためなら、別にこのゲームを発売してもいいじゃん、という気はしますし、所々に他シリーズの名物警部補が登場して「1粒で2度オイシイ」感はあるのですが、それが逆に「どっちがメインの話だっけ?」という混乱も無くはないです。
でも、『蓬莱』とか『徐福』とかに興味がある人には、なかなか楽しめる話なのではないかと思います。
そういった方は、この際『圧力を掛けているのは誰か』が書かれているあたりは読み飛ばしていただいて。

P.S:
国造りといえば、夕張市の再建計画は酷いと思う。
本来、人口が増えれば税金として納入される額も増えるはずなので、まず人口を増やす事を考えるべきなのではないでしょうかね…
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 八卦の空1,2(青木朋)

ふしぎ道士伝八卦の空 1 (1) ふしぎ道士伝八卦の空 1 (1)
青木 朋 (2006/04/14)
秋田書店

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数ヶ月の間、私が本を読む時間を割いて勉強に励んで(?そこまで云える程やったのか?)いた、とある試験も無事終わりました。
やれやれ…やっとこの苦しみから解放されるかと思うと、心の底から嬉しいです。うふふ…うふうふ。
これで、心おきなく読書が出来るというものです。

結果なんて二の次さ。

さて、前回『僕僕先生』を書いたので、中国ファンタジー系で『八卦の空』。
これは漫画です。
たまたま本屋で平積みされていて、なんとなく面白そうだったから買ってみたのですが、面白かったです。
話の舞台は三国時代の中国です。確か、三国志で有名な曹操の孫が帝だった頃なので、三国時代とはいえ諸葛孔明とかは出てきません。
その時代に実在したらしい有名な占い師をモチーフにしてありますが、そんな堅苦しいお話ではなく、どちらかといえばコミカルでほのぼのとしたお話ですね。
その占い師と親友の官僚が、不可思議な事件を解決する…といった筋になっています。
不可思議な事件の原因は、そこはファンタジーなので妖怪だったり神龍だったり、呪詛だったりするわけです。
元々中国って、妖怪が出てくるお話は多いですしね。
西遊記も早い話が妖怪退治だし。
あ、でも西遊記ってのは、実は困ったちゃんのお師匠さん(三蔵法師)の尻拭いに奔走する健気な悟空のお話なんですけどね。TVドラマなんかではどういうわけか三蔵法師はしっかり者に描かれていますが、原作を読むと、悟空が飲むなと云っているのを聞かずに川の水を飲んでしまって妊娠してしまったり(注:三蔵法師は男)、何度も妖怪に拉致されたり、本当に悟空って大変ね、っていう話なんだけどなあ。
あれに出てくる観音様と如来様も、単なる暇人にしか思えないし。
何せ、観音様なんて女装までして下界の様子を観に来るし。
結構西遊記も面白いですよ。

…とまあ、こういう風土が元々中国にはあるわけでして、妖怪とか不可思議な話がお好きな方には中国系ファンタジーは結構面白いかもしれません。

話は『八卦の空』に戻りますが、一応主役の占い師君、最初にも書きましたが実在の、有名な占い師らしいです。
なのに、この漫画ではどういうわけか「まゆげ君」…いや可愛いんだけど。
それに対して、親友の官僚君は花街で名を馳せる色男なんだけどちょっとお馬鹿。お馬鹿だけど、物事を素直に受け止めて真実を見出すタイプです。
このあたりの関係は、陰陽師の晴明と博雅の関係に似ています。
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 僕僕先生(仁木英之)

僕僕先生 僕僕先生
仁木 英之 (2006/11/21)
新潮社

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残業と勉強に追われていつの間にか12月をワープし新年が明けてしまっておりました。
生きております。そして一応、続けております。

此処の更新こそ出来ませんでしたが、忙しいながらも少しずつ本は読んでおりました。というか、本好きにとっては本を全く読まないなんて事は無理なわけで・・・
しかしこういった読書日記ってヤツは、読んだその時にすぐ書かないと感動が薄れるというか、書く気が失せてしまうというか、やっぱりこれも勢いとタイミングが必要なわけなんですね。
ちょっと反省してます。

てな事で、実は色々と読んではいたんですが、とりあえずは最近読み終えた本から書いていく事にします。

まずはファンタジーノベル賞受賞の『僕僕先生』。
かつて・・・多分中学生頃だったと思いますが、三国志にはまった時期がありました。
はまるととにかく関連図書を読み漁るのが私の読書パターンなのですが、三国志→三国志の英雄が道教では神として崇められているらしい→道教の本を読み漁る→道教には仙人の神が色々と出てくる→仙人になる方法とかの本まで読む→仙人関連で西遊記を読む→西遊記に出てくる妖怪や神仙が出てくるらしいので封神演
義を読む→すっかり中国ファンタジーにのめりこんでしまい、他の中国ファンタジーものを読み漁る・・・という経路を辿ったわけですね。
で、ある日突然全く興味を失うわけなんですが。
なので最近はあんまり中国ファンタジーだからといって読む事は無かったのですが、この『僕僕先生』を読んで、久しぶりに「ああ仙人はいいなあ」と思ったわけなのです。

とはいえ、別に仙人になりたいとは思わないですけどね。昔も別に仙人になりたかったわけじゃないし、道教を信仰しようと思ったわけでもないです。
じゃあなんでそんなに本を読み漁るのかというと、単純に知識として興味がわくだけなのです。
仙人というのは不老長寿らしいですが、私は永遠の命なんて別に欲しくないしなあ。
永遠に生き続けるってのは、実はもの凄く退屈なものだと思いませんか。
時間というのは期限があるからこそ、それを有効に使おうと色々とやる意欲が湧くものじゃないかと思うんですよ。
今も私は勉強に追われているわけですが、これもただ単に試験のためだけですからね。
試験のためだけに勉強するなんて、という考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、私は何か目標が無いとダメですね。いつかのために今からこつこつ勉強するという事が出来ません。
だから、きっと私は仙人に向いていないんです。

この本に出てくる仙人は『僕僕』という名の少女(に見えるだけで勿論ものすごい年寄りなんだろうけど)なのですが、彼女の何処か投げやりで時折寂しそうに見えるところも、やっぱり永遠の命という退屈でやっかいな性質を身につけてしまったからなのだと思います。
そんな彼女から見れば、たとえ立派な仙人になれそうにない、親の脛をかじるだけの無益な人生を送っている若者でさえ、羨ましく感じるんじゃないでしょうか。
この若者、この通り今でいうところのニートでだらしのない青年なのですが、この僕僕と出会って色々な土地を旅するうちに、改心して立派な仙人になる・・・というお話ではないところが面白い。
説教臭いところは全くなくて、どこまでもほのぼのとした話です。

ダメダメ君が持つ独特の「緩さ」は、実は仙人に近い雰囲気があるのかもしれません。
たまーに居ますよね。浮き世離れした人って。
どう考えたって実社会向きじゃないのに、じゃあその人が不幸かというと大抵そういう人は幸せそうに見えるんだよなあ。
ある意味、こういう人達も仙人に近いのかも。
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